今年も「無事に」11月3日の誕生日を迎えることができました。少し長いですが、57回目の誕生日の率直な思いにおついあいいただければ幸いです。
「無事に」というのは、これまでも書いたことがありますが、8年前にすでに進行しているガンが見つかって、手術や抗がん剤の効果もあまり期待できず「5年生存率30数パーセント」という厳しい宣告を受けたからです。
再発やその後の転移もなく、今年も誕生日を迎えることができたのは、自分にとって奇跡的ともいえます。
当時は頭の中から「死」が離れず、どん底にいるような気持ちで日々を送っていました。しかし、しばらくして「死」におびえるよりも、一日一日を生かされていることに感謝の気持ちと喜びを感じるようになりました。
当たり前に、普通に暮らせること、生きていること自体に価値を見つけました。
自分がこうして前向きになったきっかけを作ってくれた一つが、当時、「しんぶん赤旗」の文化面に連載された清川妙さんの「学び直しの古典」でした。清川さんを通じ、兼好法師の徒然草に「生きる」ことを教えてもらいました。「しんぶん赤旗」の清川さんの連載は、新日本出版社から出版されました。
そうはいっても、自らの活動や言動にいたらなさや反省を感じる毎日ですが、当たり前に普通にくらせること、生きることを脅かす政治や社会を変えていく力になりたいと思います。少し大げさですが、それが自分の使命と勝手に考えています。
改めてみなさんに感謝します。これからもよろしくお願いいたします。