初日は、大分県庁で自然エネルギー関連の県の取り組みを聞き、別府温泉の杉乃井ホテルの地熱発電所へ。2800人収用という大きなホテルで、消費電力の4割以上を自社の発電でまかなっています。しかし、維持管理にはかなりコストがかかり、発電事業としては採算的には厳しいようです。続いて瀬戸内自然エネルギーを視察。
別府の地熱発電は、湯量が豊富で高温の温泉を活用していることが特徴でした。
2、3日目はバイオマス利活用の先進地岡山県真庭市へ。この視察は非常に有意義でした。
バイオマス利活用の発想は地域から生まれ地域で育ったもので、押し付けや思いつきではありません。そして、地場産業の復興や雇用のためにという考え方がしっかりつらぬかれています。
製材所、バイオマス集積基地など燃料や資源が安定的に集められる施設が地元に整い、発電や熱利用ボイラなど地域内循環が実現しています。
発電所先にありきではないのです。この理念と土台こそ長野県が一番学ぶべきことだと思いました。(写真はバイオマス発電所 1万キロワット・2万2千世帯分の発電能力)
4日目は兵庫県相生市へ。相生市は小中学校の給食費は無料です。担当者は、給食費が払えない子どもたちもしんどい思いをすることがなくなったことや、「経済的に助かって精神的な余裕ができ、子どもに向き合えるようになった」など市民の声を紹介してくれました。ちなみに、幼稚園の保育料も無料とのことです。
自然エネルギーや子育て支援で多くを学んだ視察でした。