「本山処理場」予定地 |
今回現地に出向いたのは、この処理場計画に二つの問題が浮上したからです。
一つは、処理場予定地の地権者である本山生産森林組合が、3月に開催した総代会で処理場にすることを承諾したことになっているのですが、実は、この「総代会」が生産組合の定款には存在しないことが明らかになったのです。つまり、正規の機関ではないところで決定した効力のないものだということです。
理事も正当な機関で選任されたものではなく、さらに、現在の組合長も、多くの組合員も親の代からの組合員の継承を行う際、定款にある手続きを行っていないことも明らかになりました。
ことは、残土処理場どころか、組合をどうするかという深刻な問題なのです。
もう一つは、この本山処理場予定地は、急峻な沢で地質が非常に不安定な場所であることです。過去にも、現場では災害が起きています。そんなところに大量の土砂を埋め立てたら、地震や豪雨時に重大な災害をおこすことになりかねません。残土を運搬する林道も狭いうえに不安定で、大型のダンプの通行は危険です。
自然環境の問題でも、ハイタカやギフチョウの生息に影響を及ぼすことが心配されます。
こうした問題は、知事の「助言」(4月18日)でも、JR東海に伝えられています。
手続き上の問題で事実上破たんしたかたちの「本山処理場」。この際「処理場予定地」は返上して生産森林組合を一から再生することがスジという、住民のみなさんの訴えに納得でした。
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