2023年7月2日日曜日

6月県議会で給食費無償化等を質問 

質問と答弁の要旨です。学校給食費無償化に対して知事は消極的。世論、運動を広げるためにいっそう頑張りたいと思います。。

【1】学校給食費の無償化について 

山口>県の意識調査では、理想の子ども数を持てない理由として、「子育て・教育にお金がかかり過ぎる」が55・5%である。学校給食費の無償化は、子育て世代の強い要望に応えて、少子化問題を解決する重要な施策である。現在の実施状況と、無償化に必要な予算の半額を県が市町村に支援する場合にいくらかかるか。

教育長>令和4年度で県下14町村が実施。給食費の半額支援の場合、約42億円。

山口> 憲法が明文化している義務教育無償化は、国会答弁でも給食費も想定している。子どもの学び・成長する権利を社会全体で保障するためにも無償化を。

知事> 学校給食費の無償化は、理想。幅広く、子育て支援を考える中で全体のあり方を検討したい。

山口> 半額支援に必要な予算は県予算の0.5%に満たない。理想を現実にするために、多額な予算ではない。踏み込んだ検討をしてほしい。


【2】子ども支援センター、委員会について

山口> いじめ、体罰等の相談に応じる子ども支援センター、支援委員会は、調査に数年間かかる事案も。相談者の側に問題があるかのような対応や、相談者が調査結果に納得できない事案もある。相談体制や、調査、審議体制の見直しが必要ではないか。

子ども若者局長> 支援センターでは3名が年間800件程度の相談を受けている。今後の体制について相談状況も踏まえて検討する必要がある。支援委員会は、今回初めて勧告を行ったが、特別委員の活用等より効果的、効率的に調査審議を行うよう支援委員会と検討していきたい。

県議会本会議6月28日


【3】凍霜害の支援策について

山口> 4月の遅霜で果樹の被害(凍霜害)が発生した。毎年のように繰り返される災害に、これまで以上の支援策が必要と考える。

農政部長> 県内40市町村で23億円の被害が発生した。相談窓口を設置し、資金融資、被害果実の販売対策、防霜ファンの設置等の支援策を検討する。今回使用した燃焼資材への支援を検討する。


【4】マイナンバーカードについて

山口> マイナンバーカードはトラブルが続出している。特に健康保険証の廃止は中止して、現行の保険証を残すべきではないか。 

知事> 健康保険証のデジタル化は、医療の質の向上、医療機関の窓口での利便性の向上などメリットがあると考えている。

山口> 導入ありき、事実上の強制が今の深刻な問題を引き起こしている。今の健康保険証を残すよう改めて求める。





2023年6月22日木曜日

特別支援学校の改修、新増設は待ったなし

  特別支援学校の老朽化、児童・生徒の増加による教室不足などが各地で問題になっています。私は、これまで4校ほど視察しましたが、6月5日に共産党県議団で訪ねた上田養護学校も胸が痛みました。

 仮設校舎(プレハブ)を次々建て増しても教室が足りず、特別教室を転用しています。重度障がい者の教室は、狭くて横になれません。校舎の出入り口にスパースがなく、渡り廊下に下駄箱を設置。そのため、冬は靴に雪が積もるそうです。

上田養護学校で懇談

 先生たちも大変で、事務室に転用した倉庫は狭くて事務机が入らず、長机を使用。給食の配食数が増え厨房が狭くなり、給食がなくお弁当持参の先生も。

 上田養護学校は千曲川に隣接しているため、洪水で水位が上昇するたびに先生方はヒヤヒヤ。3日前にも保護者に児童・生徒を引き渡すギリギリだったそうです。移転、新築は待ったなしです。

 各地の特別支援学校で、児童・生徒の人権、安全や命にかかわる問題があるにもかかわらず、県の大規模改修や新増設計画は、当面、若槻と松本の養護学校に限られ、上田養護も含め多くは後回しです。県政のあり方が厳しく問われる問題として、共産党県議団は6月の県議会でも追及します。

2023年5月22日月曜日

深刻な農産物の凍霜害

 長野県内で、4月以降の低温による被害で、リンゴやナシなどの花が枯れたり、実が傷つく凍霜害が相次いで発生している問題で、先日の長野市豊野町に続き、飯綱町を18日に訪ねました。渡辺千賀雄飯綱町議に案内していただき、和田あき子県議とともに被害にあった農家と懇談し、要望などを聞きました。

 県農政部のまとめ(18日時点)では、被害は、県内30市町村で5億1460万円で、そのうち果樹が4億8501万円。2021年の20億3千万円余、19年の6億4400万円余に次ぐ被害額の大きさです。

左から、和田県議、山口、渡辺町議

 懇談には、リンゴなど果樹の専業農家10名近くが参加。「低い場所の畑は壊滅的」、「防霜ファンを設置しても電気代など維持費がかかり使えない農家も」、「どこで霜が降りるか分からず、全部の畑に燃焼剤を使用することは不可能」など、推奨されている対策への意見も出されました。


 また、霜に強い品種の開発、果樹共済や収入保険制度の保険料や手続きなどの改善などの要望が出されました。「毎年のような被害でリンゴが作れず、一番つらい。意欲が出ない」と率直な思いも出され、異常気象や気候危機も問題になりました。

 お聞きしたみなさんの声や要望を県に届け、必要な対策や支援を実現するために頑張ります。懇談後、被害の調査も行いました。


2023年5月13日土曜日

臨時県議会 県議会の説明責任果たし、信頼回復を

 改選後の臨時県議会(5月9日~11日)で、正副議長等、県議会の構成が決まりました。この間明らかになった統一協会と県会議員の関係など、大きく失われた県民の信頼を回復することが今期の県議会の課題。ところが議長選挙には、統一協会と深く関係した佐々木祥二氏(自民党)が立候補を表明。他の会派から動きはなく、日本共産党県議団(6名)が高村京子氏を擁立しました。

1人増えた6名で初登庁(5月9日)

 議長候補の所信表明会では、高村氏が統一協会問題など県民への説明責任を果たすと強調。一方、佐々木氏に対しては「統一協会を知らなかったでは済まされない。あまりにも無防備、無自覚だ」など、他会派の議員からも厳しい指摘がありました。

 結果は、高村氏が9票、佐々木氏が42票、無効票5票、他1票でした。ある自民党県議は「共産党県議団は、筋を通した」と評価し、信濃毎日は、無効票5票は異例で県民の信頼を損ねることへの懸念と報じましたが、共産党は大事な役割を果たしたと思います。なお、私は総務企画警察委員会副委員長になりました。


2023年4月14日金曜日

長野県議選 3期目の当選!

 みなさんのご支援、ご協力で3期目の県議会に送っていただきました。以下、選挙戦のご報告をさせていただきます。 

<日本共産党県議団が6議席に前進>

 4月9日の開票日、深夜11時30分近くに最後の1議席を獲得したことが報じられ、それまで緊迫していた選挙事務所に歓声がわきおこりました。

 選挙結果は、長野市・上水内郡選挙区(定数11)で7448票を獲得し11位で当選、 和田あき子県議(8273票、8位、5期目)とともに日本共産党の2議席を確保できました。

 全県的には、高村京子(上田市・小県郡)、藤岡義英(佐久市・北佐久郡)、両角友成(松本市・東筑摩郡)、毛利栄子(岡谷市・下諏訪町)の各氏が当選し、選挙前から1議席増の6議席を獲得。党推薦の小林君男氏(須坂・上高井郡)も当選しました。

 日本共産党県議団が6議席を獲得した結果、予算案を審議する2月定例会等で、会派代表が1時間たっぷり質問できるようになりました。また、議会の6つの常任委員会すべてに党の県議を送ることができ、みなさんの願いや声を届け、実現する力がグーンと大きくなりました。

 みなさんのご支援、ご協力に心から感謝いたします。

<共産党の封じ込めを狙った攻撃>

 今回の県会議員選挙は、私は前回最下位当選だったことや、2021年総選挙や22年参院選挙における日本共産党の後退という結果からも、困難なたたかいになることを覚悟していました。それだけに、昨年9月から活動をスタート、事務所も前回より3ヶ月早く10月に開設、選挙対策本部も確立していただき、自分も必死でした。

志位委員長の応援を受けて 4月5日

 最終盤のマスコミの分析も、山口は当落線上、つばぜり合いは熾烈で、共産党は2議席目に届くかが焦点というものでした。正直なところ、この半年くらいは何度も不安に襲われました。

<みなさんと最後まで頑張り抜いて>

 熾烈な選挙戦で最後に勝利をつかめたのは、支持者や後援会員、党員のみなさんのご支援やご協力が街の空気を変え、山口への支持や共感が確実に広がったからです。みなさんが、忙しい日常生活の中、また、体調や家族の介護など、様々な苦労や困難を抱えながら必死で奮闘する姿に、私自身がどんなに励まされ、勇気づけられたことでしょうか。時には、私自身の姿勢がただされることもありました。

 「他の人に決めていたけど、◯◯さんからが来てくれて、話を聞き、ビラを読んで山口さんにしました」という方、畑から選挙車に両手で大きな丸を作ってくれた人、日を追うごとに増えた車からのあたたかい激励、コンビニの入口で手を振ってくれた親子、自転車の若者が拳をあげてガンバレのサイン…。「期日前投票で入れました」という方も何人もありました。選挙車に歩み寄り「もっと元気を出して! 笑顔でね!」と私を励ましてくださった方も。車上で思わずウルッときたことも何度かありました。

 他の地域からの力強い応援もいただきましたが、本当にみなさんと一緒に最後まで頑張り抜き、みんなで獲得した議席です。

<公約実現に全力>

 一方、戦争か平和か、住民の暮らしがかかった今回の県議選挙で、岸田政権の大軍拡や大増税をストップすることなどを訴えた候補が日本共産党以外ほとんどなく、みな沈黙していたことは危機感を覚えました。今、声を上げるべき時に議会が黙っていることは、容認、黙認であり、岸田政権の暴走を許すことになりかねません。

9月の長野市議選に向けて市議団、予定候補の皆さんと
 私たち日本共産党県議団は、県民の命とくらし、子育て最優先の県政のために、そして大軍拡&大増税をストップするために新しい県議会で新たな気持ちで頑張ります。そして9月の市会議員選挙で、野々村博美市議団長はじめ6名全員当選に力を尽くす決意です。一層のご支援、ご協力を心からお願いします。  

 以上


地域を歩き、楽しい出会い

  ある地域で活動中、「このお宅は知り合いだけど、自民党支持だからムダだと思います」と、いっしょに行動した方が言いました。  でも、せっかく近くに来たのだからダメもとで訪ねると、相手の方は自民党の裏金問題で怒り心頭でした。「どうやったら自民党を懲らしめてやれるか、考え中です」とい...