2016年8月12日金曜日

終わらざる夏 浅田次郎

 避暑をかねて立ち寄った図書館で何気なく借りた、浅田次郎の「終わらざる夏」。

 度の強い眼鏡をかけた編集長の老兵、酔っぱらいの乱暴者の鬼熊軍曹、徴兵検査に不合格の少年のような軍医…。一人ひとりのささやかな喜びや夢が、そして誰もがかけがえのない存在であることが浅田の筆で丁寧に描かれていて、それだけに悲惨な結末にこらえきれずに涙が。

 千島列島の最北端・占守島を舞台にしたたたかいに、戦争、人間、命、そして民族とは、深く考えさせられました。
 千島アイヌのことも、日本の領土だった最北端の美しい島のこともはじめて知りました。

 いつかは占守島を訪ねてみたい。

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