2017年5月21日日曜日

心の灯台、内村鑑三

 信濃毎日新聞の社説「教育勅語に学ぶなら 心を縛りつけた本質こそ」(5月21日)に、内村鑑三(1861〜1930年)が取り上げられていました。

 同紙によると、1891年、内村が嘱託職員をつとめていた第一高等中学校で教育勅語を読み上げる儀式が行われた際、キリスト教の信者だった内村は、皇室国家のために身を捧げよとした教育勅語にたいし低頭を拒み、「不敬」とされ辞職に追い込まれたそうです。

 私が生まれ育った群馬県には、「上毛かるた」という群馬県の自然や産業、ゆかりのある人々をよんだかるたがあります。「すそのは長し、赤城山」、「県都前橋、糸のまち」「水上温泉スキーと登山」…という具合です。

 上毛かるたは、小学校の副教材みたいに扱われ、群馬の子どもはみんなが知っていました。そして、そのなかに「心の灯台 内村鑑三」というのがあるのです。鑑三は、高崎藩士内村宜之(よしゆき)の長男として生まれたそうです
 
 いずれにしても、「すそのは長し」「糸のまち」ならわかるのですが、「心の灯台」は難しく、50年ぶりにその意味を知った次第です。「国家が子どもの心を縛りつけ、軍事に服従させた」教育勅語とたたかった内村鑑三は、やっぱり「心の灯台」です。

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