2018年9月4日火曜日

校舎の老朽化、クーラー、「探究的な学び」…県議会の調査に行って来ました

 長野県議会の文教企業委員会で、9月3、4日に県内の現地調査を行いました。
 今回の調査で感じたことをまとめてみました。

 一つは学校施設の放置できない実態です。
 校舎の老朽化、地震で倒れそうなブロック塀、朝7時ですでに35度になるような教室にもクーラーがない…。
 せっかくできた養護学校の分教室も、クーラーの設置やトイレの洋式化、給食設備などの要望を学校側から受けました。
 一方で、広くて明るい体育館を持つ学校や、全教室クーラーとトイレのウォッシュレット完備の学校も。同じ高校でも随分差があり、学校施設の改修は最優先の課題です。
タブレットを使った授業

 二つ目は、知識を詰め込むのではなく、社会の課題を自分で選んで答えを導く授業が実践されています(探究的学び)。
 例えば、「世界平和の実現 戦後のドイツから考える」「外国人介護士は日本の福祉の救世主となるか?」「幸せならいじめはなくなるのか いじめと幸福度指数の関係」などのテーマを決めて、問題点や解決策を探ると言った具合です。
 こうした授業は、それぞれの生徒に用意されたタブレットや電子黒板を使い効果的にすすめられているようですが、授業を見学すると1クラスの人数(40人)が多すぎて先生も生徒もちょっと大変な印象を受けました。

 三つ目は、長野県が進める高校の再編です。生徒数が減ったため学校を廃止し、代わりに通信制のサテライト校を計画している学校がありますが、その地元地域の皆さんから「新しいサテライト校は何も具体化されておらず、このまま廃止だけを決めることは受け入れられない」との強い要望を受けました。
 県の誠実な対応が求められています。

 以上、今回の調査を9月の県議会でも生かして頑張ります。


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